集中力が続かない最近の世代に、効果的な授業方法は何か
韓国のある公立中学校では、授業用のアニメを見せても、生徒の集中力が10分ももたないという。では、このような最近の世代に効果的な授業方法とはどのようなものだろうか。
日本の中学生も、状況は似ている。こども家庭庁の2024年度の調査では、中学生のインターネット利用時間は平日1日あたり約5時間で、94.2%が動画を見ている。
集中力が続かない原因は、短い刺激に慣れたために、同じ内容を長く受け身で見聞きすることに耐えられなくなっていることだ。なぜなら、短い動画は数十秒ごとに場面が変わり、刺激が途切れない状態が当たり前になっているからである。実際、2024年の調査では、10代の7割超がショート動画をほぼ毎日見ている。
そこで私は、授業を10分ほどの短い単位に区切り、説明のあとに生徒が手や口を動かす活動を入れることを提案する。例えば、5分の説明のあとに、隣の人と答えを話し合ったり、クイズに答えたりする。こうすれば、生徒は受け身にならず、区切りごとに集中し直すことができる。
しかし、この案には問題点もある。活動を入れると、教師の準備の負担が増えてしまうことだ。毎回の授業に合った活動を考え、準備するには時間がかかるからである。OECDの2024年の調査では、日本の中学校教員の仕事時間は1週間に55.1時間で、参加国の中で最も長い。
そこで、教師どうしで活動の例を共有するしくみをつくるとよい。そうすれば、一人ひとりが一から考える手間を減らすことができる。
以上のことから、短い説明と生徒の活動を交互にくり返す授業を、教師どうしで支え合いながら進めることが、最近の世代に効果的だと考える。